こんにちは。
宝塚ファン歴30年のヅカちゃんです。
現在放送中、朝の連続テレビ小説「おちょやん」にも出演していた、明日海りおさん。
明日海りおさんが主演していた公演、ミュージカル「仮面のロマネスク」について、お届けします。
仮面のロマネスク 2017年花組全国ツアー公演 公演概要
ミュージカル 『仮面のロマネスク』
http://archive.kageki.hankyu.co.jp/revue/backnumber/12/cosmos_chunichi_romanesque/index.html
〜ラクロ作 「危険な関係」より〜
脚本:柴田侑宏 演出:中村暁
舞台は、1830年のフランス。王政復古の時代の終焉となる頃のお話です。
動乱のなかのフランス宮廷を舞台に、美しい青年貴族ヴァルモンと、若き未亡人メルトゥイユ侯爵夫人の大人の恋の駆け引きを描き出している作品になっています。
仮面のロマネスク 2017年花組全国ツアー公演のキャスト
●主なキャスト
http://archive.kageki.hankyu.co.jp/revue/backnumber/12/cosmos_chunichi_romanesque/index.html
ヴァルモン:明日海りお
メルトゥイユ夫人:仙名 彩世
ジェルクール伯爵:瀬戸かずや
トゥールベル夫人:桜咲 彩花
アゾラン:水美 舞斗
ダンスニー:柚香礼
セシル:城妃 美伶
仮面のロマネスク 2017年花組全国ツアー公演のみどころは?明日海りおさんの存在感!仙名彩世さんの大人の女性の色気!
こちらの公演は、明日海りお・仙名彩世コンビのプレお披露目公演。
宝塚では、大劇場での公演が、本来の意味でのお披露目公演となります。
大劇場でのお披露目公演の前に、必ずといっていいほど、小劇場や全国ツアーなどでプレお披露目の公演をしてから、組子全員が出演する大劇場でのお披露目公演に挑んでいきます。
仮面のロマネスク 明日海ヴァルモンのみどころは?
公演がはじまると、暗転から、白いマント・白い軍服で登場!
この白い衣装がすごく似合っていて、とっても映えます。腕を組んで立っているだけで、ただただかっこいいんです。
そして、何かを企んでいる時や駆け引きをしている時の声の出し方は、妖しい感じ。おばであるローズモンド夫人や司祭と話す時は、健気な印象。声や表情の使い方の差がとても印象的です。
仮面のロマネスク 仙名メルトゥイユ夫人のみどころは?
「ご褒美はわ・た・し。」
こんなセリフが成り立つのは、宝塚だけですよね。本当、舞台ならではの、すごいセリフです。
仙名さんのこのセリフの言い方が、色っぽくて、艶っぽくて、大人の女性の雰囲気、色気みたいなものがすごく出ていたように感じます。
このセリフが似合ってしまう仙名さん、恐るべし!ですね。
ちなみに、この公演でトップ娘役に就任した仙名彩世さんは、就任した学年は、研9で、入団から9年目でした。
男役のトップスターの就任は、10年目以上になることが多いのですが、トップ娘役就任は、早い傾向にあります。早い人で2〜3年目、おおむね4〜6年目です。
娘役の場合は、抜擢が早いため、7年目以降になると、もうトップ娘役就任はないだろうと思われることが多いんですね。さまざまな努力と経験を重ねて、満を持してのトップ娘役就任。遅咲きのトップ娘役は、確実に実力をつけている場合がほとんどですから、その過程に対するファンの思いも重なって、好意的に受け入れられ、喜ばれることが多い印象です。
仮面のロマネスク 桜咲彩花トゥールベル夫人のみどころは?
明日海りおさん演じるヴァルモンに言い寄られ、心がかき乱されていくさまが見事です。
心の奥底では、ヴァルモンを求めているけれど、自分の立場などを考えて、理性で、なんとか自分の心を落ち着かせようとする。本能と理性の揺れをうまく表現していて、自分自信を制御して、一線を超えないように、必死にとどめようとするところが、とてもよく感じられましたね。
仮面のロマネスク 2017年花組全国ツアー公演 その他のみどころは?
一つは、なんといっても豪華な衣装でしょう。
男爵、公爵、伯爵といった、貴族がお話に出てくる公演では、男役の軍服が見られることが多いです。
また、娘役さんもフリルがついていたり、輪っかとよばれる、ふわっとした形の豪華なドレスを着用されています。
今回の仮面のロマネスクでは、パーティーの場面で、軍服やタキシードを着た男役さんと、肩から袖のデザインが特徴的なドレスを着た娘役さんが、ダンスを踊る場面があります。
軍服やタキシードの男役さんと、美しいドレス姿の娘役さんが、一緒に組んで踊るところは、なんとも宝塚らしい場面。
宝塚を観劇するときの注目ポイントのひとつですね。
つぎに、娘役さんのかつら、アクセサリーです。
娘役さんは、それぞれ、かつらの髪型やアクセサリーへのこだわりがみられます。演目の時代に合わせて、髪型を研究したり、残っている資料を参考に、デザインを考えているようです。娘役さんのアクセサリーは、ほとんどすべてが手作り。着ている衣装に合わせて、さまざまな形や素材を組み合わせて、作っているようです。
初日前は、徹夜でつくることもあるようで、娘役さんの意気込み、こだわりが感じられる部分です。
オペラグラス(双眼鏡)を持参して、しっかり見てみたいポイントです。
ほかに、私が注目するポイントとして、娘役さんの所作があります。
娘役さんが「ごきげんよう」としゃがみながら挨拶をするシーンがあるのですが、この所作は、娘役さんの本領発揮の所作です!
豪華な衣装を身につけ、動きづらい状態のなか、上体を真っ直ぐに保って、ゆっくり座るという動き。
動作が速くなると、雑な印象や品のない印象にもつながります。
ゆったりとした、やわらかい動きで、気品がある貴婦人という雰囲気が出てくるんですよね。
身動きが取りづらいはずですが、難なくこなしている姿は、プロフェッショナルそのものです。
ちなみに、宝塚大劇場では、Salon de Takarazuka ステージスタジオというものがあります。
こちらでは、宝塚の衣装を実際に着て、写真撮影が行えるんです。<ステージメイクあり>と<ステージメイクなし>のコースが選べて、タカラジェンヌの気分を味わうことができるんですよ。
私は、残念ながら、いまだに着たことがありません。なんかちょっと、勇気がいるなと思ってしまって・・・。
ただ、ステージスタジオで写真撮影をしてもらったことがあるという知人に話を聞いたところ、かなり楽しかったようです。そして、タカラジェンヌのすごさがわかった!と言っていました。
知人は、トップ娘役さんのフィナーレの羽衣装を着て、写真撮影をしてもらったそうですが、足元にある何重にも重なったフリルが重かった、足元がすごく動かしづらかった、と言っていましたね。
この衣装を着て、笑顔で、足元を見ずに大階段を降りたり、銀橋を歩いたり、さらには、おじぎでしゃがむなんて、すごすぎる!!!と言っていて、タカラジェンヌのすごさに感動していましたよ。
気になる方はぜひ一度お試しくださいね!
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