宝塚歌劇団のトップスター歴代まとめ!決め方!花組、月組、雪組、星組、宙組!一覧、ランキング、男役、決め方は?組み替え、生え抜き!

こんにちは。
宝塚ファン歴30年のヅカちゃんです。

107年の歴史をもつ宝塚歌劇団。
トップスターを経験している、大地真央さん、真矢みきさん、一路真輝さん、天海祐希さんなどは、退団してもなお、芸能界で活躍を続けられていますよね。

トップスターは、約80人が所属する組を、先頭に立って率いている、いわば、組の顔。
また、宝塚の顔ともなる存在です。

【宝塚 トップスター 決め方】カギとなるのは、実力?歌?ダンス?見た目?男役?

トップスターの条件としてあげられるのは、トップとして、歌唱力、華やかさ(見た目)、ダンス、男役のうまさ、この5つが条件といわれます。もちろん、その他に、衣装の着こなしや、何よりファンの多さ、スポンサーの有無ということがあります。ただ、やっぱり重要になるのは、歌、演技、見た目、ダンス、そして、男役の5つになります。

よく言われるのが、この5つの内の4つのレベルが高いことです。
例えば、花組の元トップスターの明日海りおさんは、圧倒的な歌唱力に加えて、演技、見た目の華やかさがありました。しかし、ダンスは今一つ。他にもうまい人はいました。月組から花組にいくことにより、蘭寿とむさんの当時のトップスターより、ダンス、体の動きを学ぶことにより、ダンスが上達したことに加えて、男役が磨かれたように思います。

雪組の元トップスターの望海風斗さんで観ると、圧倒的な演技に加えて、歌唱力、見た目、演技。そして、雪組にいってから、男役としての力が磨かれていったように感じます。男役として、着こなし、動作、そして、組をまとめていく力が身についていったように思います。

正直なところ、トップスターの条件はいまだ明かされていないものの、この5つのうちの4つを満たすことが大切だと思います。もちろん、かつ宝塚の会社からおされていること、ファンの多さも大切ですし、スポンサーも大切なところ。

ただ、この5つのうち、4つを満たしていくためには、その組の流れをみていくことがとっても大事。組替えにより、チャンスをもらう人。生え抜きとして、組の中であがっていくこと。いずれにしても、そのときのどの組のトップで学んだのかが重要なのです。

今回は、直近の10年間、2011年1月〜2021年現在までの歴代トップスターさんについて、まとめてみました。

【宝塚 トップスター 決め方】宝塚 歴代トップスター 花組(2011〜2021年)真飛聖→蘭寿とむ→明日海りお→柚香光

真飛聖(81期)→蘭寿とむ(82期)→明日海りお(89期)→柚香光(95期)

宝塚の花組のトップスターは、この10年で、4人のトップスターがいます。
それは、真飛聖さん、蘭寿とむさん、明日海りおさん、そして、現在の柚香光です。
それぞれの期は、真飛聖(81期)、蘭寿とむ(82期)、明日海りお(89期)、柚香光(95期)。

「ダンス」がキレキレのトップスター、蘭寿とむさんのトップスターの時代には、ダンスの花組がより印象的でした。マイケル・ジャクソンを彷彿させる蘭寿とむさんは、ほんと素敵でしたね。
蘭寿とむさんの代表作といえば、『Mr.Swing!』に、『オーシャンズ11』、そして、『ル・ポワゾン』。どの演目も、ダンスが美しく、これぞ、花組!宝塚のダンス!そんなふうに私は思いますね。

ヅカちゃんは、ショー推しなので、蘭寿とむさんの作品を見るなら、『Mr.Swing!』をおすすめします。
特に、幕が開けてすぐの男役のスーツの場面。
ハットさばきや、男役が横一列に並ぶときのかっこよさは、花組の男役!を強く感じられる作品だと思います。現トップスター柚香光さん、水美舞斗さんが、当時のトップスター蘭寿とむさんの横で踊っているのをみることもできますよ!
こうして花組の男役像が受け継がれていくのかな、と感じられる作品です。

さて、蘭寿とむさんの、キレキレのダンスの花組を引き継いだのは、明日海りおさん。
明日海りおさんはとにかく歌唱力がすごいですね。

明日海りおさんは、月組時代には、トップスターの瀬奈じゅんさんから「男役」としての形、霧矢大夢さんからは、組を背中で引っぱっていくような統率力をみて育ってきたと思います。
そこから、龍真咲さんのもとで、準トップスターに就任し、組替えにより、花組に異動。
花組への組替え後、蘭寿とむさんのもとで、ダンスをみっちり学ばれたのかなと思います。

明日海りおさんのインタビューの中で、「完璧なトップスター蘭寿とむさんから学ぶことが多かった」と、花組トップになる際のインタビューで答えています。
月組時代の瀬奈じゅんさん、霧矢大夢さんはもともと花組出身。
瀬奈さん、霧矢さん時代から培ったものに、蘭寿さんからのエッセンスを加えて、花組の色をしっかり学んだ後、満をじして、花組トップスターに就任したといえそうですね。

明日海りおさんの代表作といえば、宝塚100周年の「エリザベート」も気になるところですが、なんといっても「ポーの一族」でしょう。明日海さんの作品で私がおすすめするのは、「ポーの一族」です。
「ポーの一族」では、当時の二番手で、生粋の花組っ子、生え抜きである柚香光さんのエドガーとの相性がバッチリでしたね。

明日海りおさんはインタビューの中で、メキメキを頭角だしていき、実力をつけていく柚香光さんをみて、この子がいずれトップになるんだろうなって感じていたそうです。
「ポーの一族」のエドガー役の好演により、花組トップスターとしての道を確実なものにしたと言えるかもしれませんね。

そして、現在の花組トップスターは、明日海りおさんの思いを引き継いだ柚香光さん。
柚香光さんは、花組の生え抜き何と言っても、華やかが特徴。柚香光さんを見るだけで、宝塚に来た!そんな印象がする素敵なトップさんですよね。

「はいからさんが通る」から「アウグストゥス」など、これからの活躍に期待が持てますね。

宝塚 花組 歴代トップスターの組替え経験

真飛聖(まとぶせい) 星→花
蘭寿とむ(らんじゅとむ) 花→宙組→花
明日海りお(あすみりお) 月→花
柚香光(ゆずかれい) 花組

【宝塚 トップスター 決め方】 組替えとは…

ここで、組替えと生え抜きという表現がでてきました。
ここを知るのも、宝塚のトップスターの決め方を知る上で大事な要素ですね。

音楽学校を卒業した生徒さん達は、宝塚歌劇団に入団後、同期全員で初舞台を踏みます。
この初舞台の公演を終えたら、各組に、それぞれ6〜8名ずつ割り振られ、配属されます。
入団後に配属された組から、他の組に異動することを、『組替え』といいます。

組替えで、育った組を離れることになりますので、デメリットが多いのではと思いますよね。
もちろん、組を離れるデメリットはありますけど、メリットとして、組替えにより、「番手があがる」という、トップスターへのルートが進む場合が多くあります。

例えば、先ほど取り上げた元花組トップスターの明日海りおさんでしたら、スタートは「月組」に配属。そこから、三番手、異例の準トップスターとなって、「花組」に組み替えになってから、その後蘭寿とむさんの後を継いでトップスターとなりました。
元雪組トップスターの望海風斗さんでしたら、スタートは「花組」に配属。ここから、三番手まで上がったあとで、「雪組」に組替えとなって、二番手に昇格になりました。

組替えの理由はよく知られていません。各組には、それぞれ特色があるので、学びを深める、視野を広げる、経験を積むなど、さまざまな意味をこめられていると思います。

以前は、組替えを経験したトップさんが多かったのですが、
現在のトップスターさんを見てみると、
花:柚香光さん 雪:彩風咲奈さん 星:礼真琴さん
5組中3つの組で、組替えを経験することがなく、育った組でのトップスターになる生え抜きのトップスターとなっています。

【宝塚 トップスター 決め方】 生え抜きとは…

初舞台を踏んだ後に、組への配属がされてから、一度も別の組に異動することなく、学年が上がっていくことを「生え抜き」と表現します。
育った組でトップスターに就任すると、生え抜きのトップスターと表現しています。

組み替えのトップスターに比べて、生え抜きのトップスターが就任することは、組全体を応援してきたファンにとっても、嬉しいのが特徴ですね。その組らしさ、組の特徴をしっかりと受け継いだ人が就任するので、そこがいいと、私は思っています。

花組の生え抜きトップスターの柚香光さんであれば、ダンスの花組。これぞ宝塚をしっかり表現されています。雪組の生え抜きトップスターの彩風咲奈さんであれば、時代劇、日本ものの雪組をしっかり表現されてます。(トップとして、これからどんな時代物をやるのか楽しみですね)
星組といえば、コスチュームの星組。礼真琴さんはどのコスチュームも似合って、歌うまなので、今後が楽しみなところ。

このように、生え抜きのトップスターは、宝塚の伝統と、その組を引き継いでいる印象がありますね。

【宝塚 トップスター 決め方】 宝塚 歴代トップスター 月組(2011〜2021年)霧矢大夢→龍真咲→珠城りょう→月城かなと

霧矢大夢(80期)→龍真咲(87期)→珠城りょう(94期)→月城かなと(95期)

それでは、宝塚の花組以外のその他の組もみていきましょう。

芝居の月組とも言われる月組は、10年で3人のトップスターさんが組を率いています。

スカレットピンパーネルが印象的な霧矢大夢さん(80期)。

霧矢大夢さんは、長い間二番手として、トップスターの瀬奈じゅんさんを支えてきた人物。

もともとは花組だったので、これぞ宝塚!という面も持ち合わせながら、歌唱力、演技、ダンス、男役と、とてもバランスがよかったですよね。
私が特に印象的だったのが、当時のトップ娘役の蒼乃夕妃さんとのデュエットダンス。霧矢さんの男役としての包容力があふれていて、それはそれはかっこよかったんです!
蒼乃夕妃さんは、男前!と言われるほど、娘役さんでは珍しいタイプの娘役像をお持ちだった方。そんな、カッコいいといわれる娘役さんが隣で踊っていても、「霧矢さんに寄り添うトップ娘役さん」として成立していたのは、霧矢さんの男役としての完成度の高さからくるものではないでしょうか・・・。

ちなみに、蒼乃夕妃さんは、男役の方々を引き連れて踊るシーンありましたね。

その次の月組トップスターは、龍真咲さん(87期)。
龍真咲さんは月組の生え抜きトップスター。 龍真咲さん といえば、瀬奈じゅんさんの「エリザベート」の際にルキーニが印象的。ダークな役ももちろん、見た目、歌唱力、演技力があって、王子キャラもありましたね。
明日海りおさんの準トップが話題になった「ロミオとジュリエット」、「ベルサイユのばら」と全体的なレベルの高さと個性が目立ったのが龍真咲さんです。

龍真咲さんの次のトップスターは、天海祐希さん以来の最年少で就任した珠城りょうさん(94期)。
珠城りょうさんも、生え抜き。龍真咲さんの個性的なところの反動もあってか、個性をあまり出さない、演出家の色に染まれるトップスターさんでした。見た目、男役が目立ったトップスターさんでしたね。

そして、これからが期待大の月城かなとさん(95期)。

先日就任が発表されて、見た目、歌唱力、演技、男役とバランスの整ったトップスター 月城かなとさん。
フィッツ・ジェラルドを演じた「THE LAST PARTY」は、その見た目、歌唱力、演技力、男役像という、トップスターになるための要素を兼ね備えていることを証明したような公演でした。

月組では、久しぶりに他組を経験したトップスターさんになります。月城かなとさんは、雪組からの組替えを経験されたトップスターさんです。月組でも日本物が多くなってくるのか?!これから期待の存在です。

月城さんの後にも、暁千星さん(98期)、風間柚乃さん(100期)と続く、月組。
層が厚いですね。

宝塚 月組 歴代トップスターの組替え経験

霧矢大夢(きりやひろむ) 花→月
龍真咲(りゅうまさき)  月
珠城りょう(たまきりょう) 月
月城かなと(つきしろかなと) 雪→月

こうやってみると、月組は、生え抜きのトップスターさんが続いていますね。

珠城りょうさんが2021年8月15日での退団。次期トップスターには、月城かなとさんが就任します。
月城かなとさんは、雪組出身。
壮一帆さん時代に、男役としての基礎を学び、早霧せいなさんトップ、望海風斗さん二番手時代で男役として成長していく姿が印象的でしたね。
月組では、約10年ぶりに、他組を経験したトップスターが就任。
この後にも、いい男役さんが控えているので、安定の月組になりつつありますね。

【宝塚 トップスター 決め方】 宝塚 歴代トップスター 雪組(2011〜2021年)音月桂→壮一帆→早霧せいな→望海風斗→彩風咲奈


音月桂(84期)→壮一帆(82期)→早霧せいな(87期)→望海風斗(89期)→彩風咲奈(93期)

それでは、次に雪組を見ていきましょう。

宝塚 雪組は、この10年で5人のトップスターさんが組を率いています。
他の組に比べると、多い印象ですね。

雪組のトップスター、早霧せいなさんは、とてもあたたかい組、明るい組を作った印象ですね。「るろうに剣心」、「ルパン三世」といったマンガとのコラボもありましたね。何より笑顔で組をまとめた。男役、見た目、ダンスの印象があります。早霧せいなさんは、宙組からの組替え。

早霧せいなさんの後の雪組のトップスターは、望海風斗さん。
望海風斗さんといえば、花組時代の「エリザベート」ルキーニで、出世をつかみ。雪組に組み替えして、トップスターの早霧せいなさんを支え切った二番手が印象的でした。組のひっぱりかた、楽しい組という男役を持っていますね。

この二人のトップは、男役トップを輩出する組にした印象でしょうか。これからの男役トップは、この時代の雪組時代にというのがありそうですね。雪組出身で、花組の組替えになった永久輝せあさん。

この後は、朝美絢さん(95期)、綾凰華さん(98期)が控える雪組。順当に、月組出身で組替えをした朝美絢さんが2番手として活躍中。次期トップスターになりそうですね。

宝塚 雪組 歴代トップスターの組替え経験

音月桂(おとづきけい) 雪
壮一帆(そうかずほ) 花→雪→花→雪
早霧せいな(さぎりせいな) 宙→雪
望海風斗(のぞみふうと)  花→雪
彩風咲奈(あやかぜさきな)  雪

雪組でも、音月桂さん以来の生え抜きトップさん、彩風咲奈さんですね。

組替えをみていると、花組からのエッセンスが多く入っていることが感じられます。

【宝塚 トップスター 決め方】 宝塚 歴代トップスター 星組(2011〜2021年)柚希礼音→北翔海莉→紅ゆずる→礼真琴

柚希礼音(85期)→北翔海莉(84期)→紅ゆずる(88期)→礼真琴(95期)

星組さんも、10年で4人のトップスターさんが組を率いています

柚希 礼音さんといえば、ロミオとジュリエットからスタートして、この時期の星組から、多くの他の組のトップを輩出しましたね。ロミオとジュリエットは、礼真琴さんが愛役(現、星組チップ)、死を真風涼帆さん(現、宙組トップ)が行い、さらに、ティボルトを凰稀かなめさん(元宙組トップ)に、さらにベンヴォーリオ役、紅ゆずるさん(元星組トップ)と、ほんとに輩出しましたね。

宝塚 星組 歴代トップスターの組替え経験

柚希礼音(ゆずきれおん) 星組
北翔海莉(ほくしょうかいり) 月→宙→専科→星
紅ゆずる(くれないゆずる) 星
礼真琴(れいまこと)  星

北翔海莉さんは、組替えを経験されたトップスターさんですが、北翔さんの前の柚希礼音さん、北翔さんの後を引きついだ、紅ゆずるさん、礼真琴さんは、星組の生え抜きトップスターさん達。

星組は、他組と比べると生え抜きの割合が高いですね。
星組は、自組で育った生徒さんがトップスターまで駆け上がる!というような、組の特色があるのかもしれません。

ちなみに、現トップスターの礼真琴さん。尊敬する人は柚希礼音さんとのこと。
柚希礼音さんは、2009年から6年半、星組のトップスターをされています。
2009年入団の礼真琴さんは、柚希礼音さんの下で育っているので、影響を大きく受けているといえそうですね。

【宝塚 トップスター 決め方】 宝塚 歴代トップスター 宙組(2011〜2021年)大空祐飛→凰稀かなめ→朝夏まなと→真風涼帆

大空祐飛(78期)→凰稀かなめ(86期)→朝夏まなと(88期)→真風涼帆(92期)

宙組さんも、10年で4人のトップスターさんが組を率いています

凰稀かなめさんは、THE男役といった具合でたたずまいが印象的でしたね。星組つながりで、そのあとの真風涼帆さんに引き継がれたのかなと思います。オーシャンズ11に、シャーロックホームズと、話題作が多い、真風涼帆さん。オリンピックの閉会式も印象的でしたね。

宝塚 宙組 歴代トップスターの組替え経験

大空祐飛(おおぞらゆうひ) 月→花→宙
凰稀かなめ(おうきかなめ) 雪→星→宙
朝夏まなと(あさかまなと) 花→宙
真風涼帆(まかぜすずほ)  星→宙

宙組は、1998年に創設された、5組のなかで一番新しい組。
創設当初は、当時あった、花・月・雪・星、それぞれの組から選抜されたようです。
もとから、さまざまな組の色を入れながら、どんどん宙組の色をはっきりさせていく段階なのかもしれません。
宙組では、いまだ生え抜きのトップスターさんは生まれていません。
どのスターさんが、宙組生え抜きのトップスターになるのか、これからの動向が楽しみです。

生え抜きになるといえば、やはり、桜木みなとさんでしょうか?
110周年に合わせて、95期でトップをそろえたいところに、宙組生え抜きという話題性をもってきそうですね。

その前に、現在二番手の芹香斗亜さんが待望のトップに就任。このときに、生え抜きの桜木みなとさんが二番手に上がれるのか楽しみなところです。

宝塚歌劇団のトップスターの決め方!歴代まとめ!

過去10年の各組のトップスターさんを遡ってみました。

各組それぞれに特徴がありますね。
各組には、それぞれプロデューサーさんがいらっしゃるので、劇団の方針や、それに沿ったなかで、各組の方向性が決められているでしょう。

劇団の方針や、どんな印象の組にしていくか、それぞれの組の特色なども踏まえたうえで、さまざまな要素が絡み合った結果、トップスターさんが決められていくのではないでしょうか。

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