宝塚の「ポーの一族」あらすじ、舞台!明日海りおさん主演(花組)アラン役、柚香光(現トップ)秘密の花園

こんにちは、宝塚ファン歴30年、ヅカちゃんです。
祖母、母の影響で幼少期から宝塚が大好きです。

本日のテーマは「ポーの一族」です。
『ポーの一族』といえば、原作は萩尾望都。
最近の舞台化の中でも、完成度が高く、明日海りおさんがトップを務める時代の中でも、
最高峰の舞台として話題となりましたね。
2021年には、梅田芸術劇場、東京国際フォーラムでも、よみがえって話題となりました。

それでは、詳細を見ていきましょう。

ポーの一族 宝塚花組公演 主演は明日海りお!

1972年に「別冊少女コミック」で発表された、萩尾望都の『ポーの一族』。
1976年(昭和51年)第21回(昭和50年度)小学館漫画賞 少年少女部門受賞。

作者の萩尾望都が、あらゆる上演希望を断り続けたという作品が、2018年に宝塚歌劇花組で、
初めて舞台化されました。
宝塚で上演されたポーの一族は、評判となり、人気公演に。

好評だった「ポーの一族」は、2021年1月から2月まで、明日海りおエドガー主演で蘇りました。(梅田芸術劇場、東京国際フォーラムで上演されました。)

原作の萩尾先生に「待った甲斐があった」とまで言わせた、明日海りおエドガーの「ポーの一族」をまとめてみました。

宝塚歌劇 花組公演 ミュージカル・ゴシック 『ポーの一族』
原作/萩尾 望都「ポーの一族」(小学館フラワーコミックス)
脚本・演出/小池 修一郎

2018年1月1日(月)~2月5日(月)上演
花組トップスター 明日海りお 主演

【ポーの一族 あらすじ】舞台 宝塚花組公演のあらすじは?

ポーの一族(宝塚花組公演)のあらすじをみていきましょう。

イギリスの片田舎の森の奥に捨てられた、幼い兄妹エドガーとメリーベルは、館に住む老ハンナに拾われ、育てられる。

老ハンナたちは、永遠の時を生きる「バンパネラ」の一族、「ポーの一族」であった。

11歳のとき、エドガーは一族の秘密を知ってしまい、成人後に一族に加わることを約束させられる。
その代わりに、妹のメリーベルを巻き添えにしないよう、彼女を遠くの町に養女に出させる。

14歳のとき、正体を村人に見破られた老ハンナは、胸に杭を打たれて消滅する。
ポーの一族を率いる大老ポーは、一族存続の危機を救うため、いやがるエドガーを無理やり一族に加えてしまい、エドガーは永遠に少年のままとなってしまう。

3年後、13歳になった妹メリーベルと再会を果たす。
一族に加わることを望んだメリーベルを一族に加え、ポーツネル男爵とその妻シーラを養父母として、長い時を生きることとなる。

時は流れ、4人は新興の港町ブラックプールに姿を現す。

男爵とシーラは、港町で診療所を開く医師、ジャン・クリフォードを仲間にしようと目論む。

そこでエドガーは、町一番の名家、トワイライト家の跡取りアランと宿命的な出会いを果たす。

【ポーの一族 あらすじ】ポーの一族 宝塚花組公演のキャストは?エドガー・ポーツネル:明日海りお、シーラ:仙名彩世、アラン:柚香 光

メインキャスト(新人公演)
エドガー・ポーツネル:明日海 りお(聖乃 あすか)
シーラ・ポーツネル男爵夫人:仙名 彩世(城妃 美伶)

アラン・トワイライト:柚香 光(飛龍 つかさ)

大老ポー:一樹 千尋(矢吹 世奈)
カスター先生:飛鳥 裕(碧宮 るか)

老ハンナ:高翔 みず希(峰果 とわ)
レイチェル:花野 じゅりあ(凛乃 しづか)

フランク・ポーツネル男爵:瀬戸 かずや(綺城 ひか理)
ジャン・クリフォード:鳳月 杏(亜蓮 冬馬)
バイク・ブラウン4世/バイク・ブラウン:水美 舞斗(帆純 まひろ)

メリーベル:華 優希(舞空 瞳)

https://kageki.hankyu.co.jp/revue/2018/ponoichizoku/index.html

この作品、なんといっても、明日海さんエドガーがハマり役。
明日海りおさんの歌声、演技がとても光るところと、トップとして、花組がまとまっているところも印象的でしたね。そして、現トップである、柚香光さんがアランを演じ、これから、柚香光さんの時代にバトンタッチされていくような印象も受けましたね。さらに、明日海りおさんと、仙名彩世さんとの良好な、仲睦まじい関係も、ショーの部分で感じられるのが、宝塚ファンとして、うれしいところです。

個人的には、三番手?としての瀬戸かずやの立ち位置が、柚香光さんの同期(95期)で、素晴らしい歌声と演技、ダンスを誇るマイティこと水美舞斗さんに引き継がれていくような、これからの、次の世代の花組のありかたを予感させる、舞台でした。

【ポーの一族 あらすじ】ポーの一族 宝塚花組公演のみどころは?

ポーの一族 プロローグのみどころ

ポーの一族の開演から10分ほどで、この公演のあらすじがわかるようになっています。
さまざまなナンバー(歌)に合わせて、物語の設定や心情が表現されます。

宝塚の公演では、初めの方のシーン(プロローグ)で、出演者の全員が出演する、顔見せのようなナンバーがあり、宝塚らしいシーンです。
大勢の出演者が集まって、歌い踊るシーンは、迫力を感じるところですね。

このプロローグは、なんとも、宝塚らしい、そしてこのプロローグの良し悪しで、この舞台がいいのかどうかも、個人的にわかるなと思っています。

ポーの一族のプロローグは、花組の結束力を感じます。
また、主演の明日海りおさんの美しさが際立ち、ミステリアスな印象が感じられる表情や声にも惹かれますね。

鳳月 杏さん演じるジャン・クリフォードと対峙するシーンでは、トップ娘役の仙名 彩世さんの美しい歌声が響きわたり、その歌声にも惹きつけられます。このシーンでは、鳳月 杏さんのダンスも魅力的ですよ。

プロローグでは、気になるスターさんがどこにいるのか、探す楽しさもありますね。

【ポーの一族キャスト】花組トップスター 明日海りお(あすみりお)エドガー役は代表作のひとつ!

華優希さん演じるメリーベルとの子供時代は、明日海りおさん演じるエドガーの無邪気さや純粋なところが伝わってきて、私はとても可愛らしいと感じました。

そのあと、一族の秘密を知ってしまい、成人後に一族に加わることを約束させられるシーンでは、妹のメリーベルを守るために、老ハンナに必死に抵抗し、妹思いの兄のやさしさが感じられます。

人間からバンパネラになってしまい、人間に戻りたいけど、もう後戻りできない。
わかってはいるけど、なんとかならないものかと考える。でもどうしようもない。
葛藤した部分が特によく表現されているように感じました。

【ポーの一族キャスト】トップ娘役 仙名 彩世(せんなあやせ)シーラ役では、メイクや髪型のこだわりが光る!

ポーツネル男爵とのなれそめを歌い上げるシーンは、幸せを実感していることが伝わってきます。
人間からバンパネラになることを自ら決意し、ポーツネル男爵との永遠の愛を選ぶ。迷いを感じない、意志の強い女性であることが感じられるシーンです。
仙名さんの歌のうまさ、表現のうまさが際立ち、印象に残るシーンだと感じました。

また、仙名さんといえば、髪型、そして、メイクへのこだわりですよね。

舞台だけでなく、お稽古場の映像からも、髪型やメイクに対するこだわり、思い入れが感じられます。お稽古場の髪型は、どんなふうにしてるんだろう?、どうしたらこんなふうにアレンジできるんだろう?と、目を引く髪のアレンジですね。

ポーの一族で演じたシーラ役は、カラコンを入れたり、肌の色やツヤ感などにもかなりこだわったようですよ。

娘役としての姿勢が素晴らしいですね。

【ポーの一族キャスト】柚香 光(ゆずかれい)アラン・トワイライトは、少女漫画から出てきたような姿が印象的!

端正な顔立ちが印象的。
透き通った肌と、少女マンガにでてくるのような、骨格が印象ですね。
近代的な王子といったら、柚香さんという印象があります。

宝塚花組の「ポーの一族」は、明日海りおエドガーと、この柚香光アランのふたりがかっこよくて、本当に素敵な二人といった印象でしたね。

【ポーの一族キャスト】瀬戸 かずや(せとかずや)ポーツネル男爵は、生粋の花男を表現する衣装の着こなしに注目!

立っているだけで絵になる、生粋の花組男役。
スーツなどの衣装の着こなしは、男役として積み重ねてきた経験が出てきますよね。
さすが、生粋の花男!という着こなしは、身長がある分、スッと真っ直ぐに伸びた背すじとともに、さらに舞台映えさせますね。

ポーの一族のポーツネル男爵では、仙名さん演じるシーラを、“いかにして、より美しく見せるか”ということを意識して演じられていたようです。
たしかに、大人の男の包容力、みたいなものが感じられました。だからこそ、シーラは、ポーツネル男爵と永遠に生き続ける決意ができたんじゃないのかな、と感じましたね。

【ポーの一族キャスト】水美 舞斗(みなみまいと)柚香光と同期!スターの宝庫95期生!これからの活躍が期待の花男!

フィナーレの男役群舞では、中心で踊る場面がありました。
私がみた印象としては、体幹がしっかりと安定したなかでの、足を蹴り上げる振りは力強さを感じるものでした。
体幹がしっかりと安定していることは、男役の強さや大きさを表現するのに必要な要素だと思います。

これから花組の男役として、ますます磨きがかかることが期待できる生徒さんです。

【ポーの一族キャスト】気になる娘役さん 華優希(はなゆうき:100期)!舞空瞳(まいそらひとみ:102期)!この公演の後にトップ娘役に!

ポーの一族では、注目の娘役さんが2人いました。

1人は、明日海りおさん演じるエドガーの妹、メリーベルを演じた、華 優希(はなゆうき)さん。
この公演の後、2作品で新人公演のヒロインをつとめました。仙名さん退団後、トップ娘役に就任し、明日海りおさんとコンビを組むことになります。
ポーの一族では、メインキャストの一人。明日海さんとの2人の並びを見ると、初々しさを感じます。

もう1人は、現星組トップ娘役の舞空瞳(まいそらひとみ)さん。
公演のなかでは、メイド役を演じていますが、私が注目したのは、物語が終わった後のフィナーレでの、ロケットともいわれる、ラインダンス。
センターで目立つところにいて、抜擢されていることがわかります。
このとき、舞空さんは、研2といわれる、入団2年目!
上級生がたくさんいるなかでのセンター。さらに、男役の方が目立つ場面が多い宝塚のなかで、下級生の娘役さんがセンターで踊らせてもらえるというのは、劇団からの期待度が高い証拠ですよね。

ラインダンスは、下級生が中心の場面です。
この場面で、ソロで踊ったり、センターで足上げをしたりする生徒さんは、その後の公演で抜擢される傾向があります。これからの活躍、ステップアップが期待できる生徒さんということで、注目ポイントの一つです。

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