こんにちは、宝塚ファン歴30年、ヅカちゃんです。
新年度がはじまる4月。
例年、このタイミングで上演される公演では、新たに誕生したタカラジェンヌが、初舞台を踏むことになります。
初舞台は、タカラジェンヌとしてスタートを切る公演なんですね。
新たなタカラジェンヌ達が誕生する(誕生した)瞬間に立ち会えるのが、初舞台公演の楽しみの1つ。
これから頑張っていくぞ!という意気込み、初舞台生達の活気、はつらつとしたエネルギーが感じられる公演です。
この期からは、何人のトップスターが出るんだろうな〜と妄想してみたり、初舞台生の顔写真をみて、この子は推されそう!という本気で予測をしてみたり、注目してみよう!と成長を楽しみにする生徒さんを見つけてみたり。さまざまな楽しみ方ができるのが、初舞台公演なんですね。
今、華々しい活躍をしているトップスターさんにも、必ず初舞台というものがあります。
今日は、「トップスターの初舞台公演について」まとめてみましたよ。
- トップスターもここからスタート!初舞台公演!足上げのラインダンスが恒例!
- 花組トップスター柚香光(ゆずかれい)、星組トップスター礼真琴(れいまこと)は、95期!初舞台は、2009年宙組公演「Amour それは…」。同期は、次期月組トップスター月城かなと(つきしろかなと)、雪組朝見絢(あさみじゅん)、宙組桜木みなと(さくらぎみなと)
- 月組トップスター珠城りょう(たまきりょう)は94期!初舞台は、2008年月組公演「ME AND MY GIRL」。同期は、元花組トップ娘役仙名彩世(せんなあやせ)
- 雪組トップスター彩風咲奈(あやかぜさきな)は93期!初舞台は、2007年星組公演「シークレット・ハンター」同期は、宙組の芹香斗亜(せりかとあ)、星組の愛月ひかる(あいつきひかる)
- 宙組トップスター真風涼帆(まかぜすずほ)は92期!初舞台は、2006年宙組公演「NEVER SAY GOODBYE」。同期は、元花組トップ娘役蘭乃はな(らんのはな)、月組鳳月杏(ほうづきあん)
- まとめ
トップスターもここからスタート!初舞台公演!足上げのラインダンスが恒例!
現在、華やかに活躍しているどのトップスターさん達も、初舞台を踏むことから、タカラジェンヌとしての道がスタートします。
そもそも、タカラジェンヌとして宝塚の舞台に立つためには、宝塚音楽学校に入学することが必須条件です。
宝塚音楽学校の合格発表は、よくニュースになってますよね。
悲喜こもごもの女の子達のニュースを、一度は目にしたことがあるという方も多いのではないでしょうか。
宝塚音楽学校では、宝塚歌劇の舞台に立つための基礎を、2年間の学校生活で学んでいきます。
この2年間を一緒に過ごす人たちが【同期】となります。
ちなみに、同期といっても、全員が同じ年齢というわけではないのが、宝塚音楽学校の特徴なんですね。
それは、宝塚音楽学校の受験資格が、中学校卒業から高校卒業までの4年間だからです。
中卒で入学した人と高卒で入学した人がいることになるので、少なくとも、同期のなかでも3歳差はあるということになりますね。
1期上や2期上の先輩が、年齢的には自分よりも下ということがありますし、逆に、2〜3期下に自分よりも年齢が上の後輩がいる、ということもありえるんですね。
宝塚では、年齢は非公開ですので、先輩後輩は、音楽学校の「期」で判断されます。
花組トップスター柚香光(ゆずかれい)、星組トップスター礼真琴(れいまこと)は、95期!初舞台は、2009年宙組公演「Amour それは…」。同期は、次期月組トップスター月城かなと(つきしろかなと)、雪組朝見絢(あさみじゅん)、宙組桜木みなと(さくらぎみなと)
95期生が初舞台を踏んだのは、2009年。2021年現在で、入団13年目。
現役生は、18名。(45名中)
2009年宙組公演「Amour それは…」は、大和悠河(やまとゆうが)さん・陽月華(ひづきはな)さん トップコンビの退団公演
今をときめく95期生が初舞台を踏んだのは、2009年宙組公演「Amour それは…」。
当時の宙組トップスター 大和悠河(やまとゆうが)さん・トップ娘役 陽月華(ひづきはな)さん トップコンビの退団公演でした。
「Amour それは…」は、ロマンチックレビューとよばれる、演出の岡田敬二先生の、どこか懐かしさを感じるような、クラシカルなレビュー。宝塚のレビューといえば!そんな宝塚を代表するレビューシリーズの一つです。
Amour それは…では、衣装の色彩が注目ポイントのひとつだと思っています。
ヅカちゃん的には、特に、プロローグの場面がおすすめです。
通常は、55分のレビューの終わりの方、フィナーレの場面で、約15分間のみ出現する大階段。
「Amour それは…」では、プロローグから出現しています。
大階段の中心に立つトップスター大和悠河さんと、大和悠河さんを囲んだ娘役さん達のドレスがとてもきれいな色で、目をひかれます。
あじさいのような、淡い感じの色、パステルカラーのような感じ。
そんな淡い色合いに対して、トップスターの大和悠河さんは真っ赤な衣装。そして、トップ娘役の陽月華さんは、フクシアのようなはっきりとしたピンクのドレス。トップコンビお二人の美しさが際立つ衣装で、一段と目立っていましたね。
当時の宙組は、コーラスがすごい!プロローグのコーラスは鳥肌ものです。
一気にレビューの世界に引き込まれる!そんなレビューですね。
月組トップスター珠城りょう(たまきりょう)は94期!初舞台は、2008年月組公演「ME AND MY GIRL」。同期は、元花組トップ娘役仙名彩世(せんなあやせ)
94期生が初舞台を踏んだのは、2008年。2021年現在、入団14年目。
現役生は、12名。(47名中)
2008年月組公演「ME AND MY GIRL」は、トップ娘役彩乃かなみ(あやのかなみ)さんの退団公演。
「ME AND MY GIRL」は、当時の月組トップ娘役 彩乃かなみ(あやのかなみ)さんの退団公演でした。
トップ娘役が先に退団するというのは、そこまで珍しいことでもないのですが、2005年からコンビを組んでいた、瀬奈じゅん(せなじゅん)さんとは、ゴールデンコンビとも言われていました。
2人が織りなす、息の合ったお芝居やデュエットダンスは、みどころの一つで、そんなコンビがなくなってしまうことに、寂しさを感じたものです。
「ME AND MY GIRL」は、1987年剣幸(つるぎみゆき)さん主演で、月組にて初演。
その後、2008年までは、月組でのみ上演されていたミュージカルなんです。
宝塚歌劇では、さまざまなミュージカルが上演されています。
再演される公演はたくさんあり、再演される際は、初演の組とは別の組で再演されることが多いんですね。
月組でのみ上演されていた「ME AND MY GIRL」は、月組の財産。
そんな感じだったのかな、と想像してしまいます。
雪組トップスター彩風咲奈(あやかぜさきな)は93期!初舞台は、2007年星組公演「シークレット・ハンター」同期は、宙組の芹香斗亜(せりかとあ)、星組の愛月ひかる(あいつきひかる)
93期生が初舞台を踏んだのは、2007年。現在、研15。
現役生は、6名。(50名中)
2007年星組公演「シークレット・ハンター」は、安蘭けい(あらんけい)さん・遠野あすか(とおのあすか)さんトップコンビのお披露目公演。
「シークレット・ハンター」は、安蘭けい(あらんけい)さん・遠野あすか(とおのあすか)さんトップコンビのお披露目公演でした。
2番手時代が長かった安蘭けい(あらんけい)さんが、満を持して、トップスターに就任されました。
1991年に初舞台を踏んで、17年目でのトップスター就任。
宝塚歌劇団に首席で入団し、トップスター就任に必要な要素とされている、新人公演の主演や小劇場の主演を数多くこなして、スター街道まっしぐらで過ごされてきたスターさん。そのなかでは、かなり遅いタイミングでのトップスター就任だったんですよね。
トップスターになるには、人気・実力・華(スター性)は必要な要素だと言われていますが、タイミングとか、「運」とか、チャンスをものにする力、みたいなものも必要なんだと思います。
「シークレット・ハンター」の初日舞台挨拶で、安蘭けいさんが言った言葉がとても印象的なので、ご紹介します。
“夢とは、みるものではなく、かなえるもの。”
“もし、かなえられなかったとしても、夢を叶えようと努力する道のりが夢だと思う”
どうですか?
この言葉は、沁みますよね・・・。
トップになれるだけの人気や実力、華も十分。
学年でみても、いつなってもおかしくないというタイミングだったでしょう。
なかなかトップになれず、思っているよりは時間がかかりました。
本当にトップになれるのかと、疑心暗鬼になることもあったかもしれませんが、その過程すらも「夢」の一部である、と言えてしまう安蘭けいというスター。
いやぁ、かっこいいですね!!
宙組トップスター真風涼帆(まかぜすずほ)は92期!初舞台は、2006年宙組公演「NEVER SAY GOODBYE」。同期は、元花組トップ娘役蘭乃はな(らんのはな)、月組鳳月杏(ほうづきあん)
92期生が初舞台を踏んだのは、2006年。現在、研16。
現役生は、9名。(50名中)
2006年宙組公演「NEVER SAY GOODBYE」は、和央ようか(わおようか)さん・花總まり(はまふさまり)さん トップコンビの退団公演
和央ようかさん・花總まりさんのトップコンビは、2000年5月8日から2006年7月2日までの6年間、宙組のトップコンビとして、組を引っ張ってきたんですよね。
トップスターというのは、おおよそ2〜3年で交代していくものです。
しかし、宙組というのは、1998年に65年ぶりに新設された組になります。
新しい組の形作り、組としての方向性、これから発展するための宙組の土台を、6年間かけてつくっていったとも言えると思います。
また、和央・花總トップコンビが人気であったからこそ、在任期間も長くなったのかもしれませんね。
花總まりさんにいたっては、宙組の前に所属していた雪組でもトップ娘役を務めています。
1994年3月29日からトップ娘役に就任しているので、なんと12年以上もトップ娘役として、活躍されてきたことになります。この12年3ヶ月という在任期間は、過去最長だということですよ。
いや〜、すごいですね。
宙組公演「NEVER SAY GOODBYE」は、ブロードウェイミュージカルでも多くの曲を作曲している、フランク・ワイルドホーンさんが、初めて宝塚歌劇で作曲をしているんですよね。
再演されている「スカーレットピンパーネル」、雪組公演「ひかりふる路」もフランク・ワイルドホーンさんが作曲です。
「NEVER SAY GOODBYE」が、宝塚とワイルドホーンさんが組むきっかけになったといえますね。
まとめ
宝塚のトップスターは、それぞれ初舞台公演というものでタカラジェンヌの道をスタートしています。
初舞台というのは、初々しい姿、はつらつと足上げをするラインダンスがみどころです。
そのひたむきさをみていると、私も初心を忘れずに頑張ろう!と力をもらえます。
今、トップスターとして活躍する方々も必ず通ってきた道。
これから何人のタカラジェンヌが、多くの上級生からさまざまなことを学び、試行錯誤しながら、経験を積み重ねて、トップスターになるんだろう。また、どんなスターさんになっていくのだろうか。
一人一人の生徒さんの成長過程を見守っていく、そのはじまりが初舞台公演。
現在活躍しているトップスターさん達の初々しさを見直してみるのも、いいかもしれませんね。
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